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アーティストステイトメント

韓成南作品「Revealing Collective Unconscious」(以下RCU)は、屋外を巡りながら、写真や立体作品、AR技術で写真を読み取り、スマートフォンで映像を見るといった多様性に満ちた作品群で構成されている。

YouTube等の動画共有サービスやamazon prime video等の動画配信サービスを介さず、各所に設置された動画作品を、最小単位のデバイス、鑑賞者の手の中で、かつ、自分のタイミングで再生し、見る。

RCUを構成する各作品は、鑑賞者の頭(心)の中で、編集処理し、一つの作品として結実させることを要求する。

時に、寄り道をして店に入ったり、作品が見つからなかったり、来た道を戻ってみたりと偶発的なトラップにより道を外れることもRCUの見方としては、正しい。

ホワイトキューブや閉じられた空間において、コンテンツという側面だけの「作品」を集中させて見せるという各業界の固定概念を崩し、人の能力、本能や感性のオルタナティブな可能性を探求する作品である。

そこに何かがあれば、人は動機を探り、推測し、結論を下す。

その「何か」に関して、共通した無意識のプロセスを踏む。

RCUは街に作品を点在しているのではなく、その場に降り立って、探し始めた時点からすべてが作品となる。

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